2013年08月02日

7/27 愛と称して嘘を囁く

 まってたよ。これは愛。あなたなんかに使う時間はないよ。これは嘘。どこが違うの、と私は聞いた。あなたが言うには、愛は時間を使う事という。だって時は命だから。だれかのために命を使うって、それが愛だとあなたはいう。でもあなたなんかに使う時間はないよ、が何故嘘なのと聞いたら、あなたのことばかりに時間を使ってるものと、あなたは答えた。嘘を言うようにあなたが愛を語る。愛と称して嘘を囁く。
posted by かみうお at 16:24| Comment(0) | かみうお | 更新情報をチェックする

7/26 懲りない人

 たまったものに目をやって、たまった課題に目をやって、動けばすむのにと言い聞かせることを何度やってきたものかと私はその日抱えたものを庭に移した。北側の塀に沿ったそこの草を抜き、地を掘って掘って、スコップの丈ほども掘って。それから埋めて埋めて埋めて。なくしてしまえなくしてしまえと言葉も添える。生きて生きて生きて死んで死んでと毎日人はくり返す。あやまちも善業も。目をやらない内にそれはまたたまる。たまったものを土に埋め、なにかの芽になるかしら。伸びた茎の先に咲く花は蓮の色。泥を吸って咲く花の色。
posted by かみうお at 16:19| Comment(0) | かみうお | 更新情報をチェックする

7月28日 心霊体験(現代詩)


地中に深く掘った穴に
亡骸を葬る

力なく横たわる
土をかける私の手は躊躇う

呼吸をし
自ら隣人を抱きしめるのだ

死してなお助けるとは
どういうことか
返事はない


空になった家を洗い
墓に向かえば
蟻はせっせと死体を運ぶ

むごいのではない
むごいのではない

仕方ないのではない
ありがたいのではない

小さく解かれ
どこかでまた会おうか

ただ隣人はそこにいたと
茶碗を割らずに考える
posted by 佐藤 歩 at 05:05| Comment(0) | 佐藤 歩 | 更新情報をチェックする

7月27日 愛と称して嘘を囁く(現代詩)


果てしない己の地平
欲するのは何か

果てしない愛の地平
欲するのは私

嘘も夢事を喰らい
愛なる末に成り下がり
孤独と並びいつしか分かれ
遥か上から見下ろす

飢え渇き
這いつくばって探す
見つからず
逆立ちして世界を変え

生きれども生きれども
喪失に日毎近づく

歩けども歩けども
足跡は水面を揺らす限り


嘘など
とうに私は知っているのだ
posted by 佐藤 歩 at 04:44| Comment(0) | 佐藤 歩 | 更新情報をチェックする

7月26日 懲りない人(現代詩)


土から創られた人間であり
猿を経て時が人間を成した

平らな地球であり
また球形となり
成層圏を飛び出す

幾度となく帰らぬ人は
文明の名に押し殺され
少しだけ泣いたあと
また命に挑む

赤子でさえ十字架を背負い
その生をにらみ叫んだ
漂う些細な日常は
母の手から遠ざかる

死が重なれば重なるほど
息の味を忘れて
生きれば生きるほど
己の手を開けずにいるのだ
posted by 佐藤 歩 at 04:25| Comment(0) | 佐藤 歩 | 更新情報をチェックする

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