2013年08月04日

8/3 間違えた

 炭鉱の坑道というところは、危険なものでございますから坑夫というものには、様々な決まりごとがございました。まず、汁かけ飯というものを嫌います。落盤につながるというのが理由です。子どもがしようものなら、叩かれても不思議ではありませんでした。他に途中で上がる時の弁当は持って帰りません。坑道に置いて坑内の鼠に食べさせます。鼠というものは気配を覚っていち早く動くので大切にいたしました。鼠といえば坑内では不思議なことが色々とありまして、たまに柱が逆さに立っていることがあるのですがそういう時はタヌキが化けているのです。ある時坑夫のひとりが逆さ柱を気にせず、持っていた薬缶を掛けましたところ
「あ、間違えた」
と声がしたと思ったら、がしゃんと薬缶が落ちたと。はい、柱も消えておりまして、タヌキの仕業だったそうです。
  (炭鉱関連で働いていた曾祖父の話を祖母から聞きとる)
posted by かみうお at 15:37| Comment(0) | かみうお | 更新情報をチェックする
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