2013年08月03日

7/29 孤立

 帰国して、一学年を重ねて周囲は皆年下になった。異人さんと呼ばれて振り返れば教師が私の髪を見て首を傾げている。外国にいたら髪の色も変わるのかしらと。そんなことは無いと思うけれど内地の人の髪は本当に黒いのだった。一年進んでいた私は最初はことばでからかわれ、無視していたら、人が道を開けるようになった。その頃また教師から言われた。あなたは毅然としているね、と。毅然とは良い言葉だ。うっとうしさから遠ざかり、ひたすらに技術を求めることができるではないか。孤立を上回る自由。やっと手に入れた。
     (女学校四年で帰国した祖母の語りから)
posted by かみうお at 08:30| Comment(0) | かみうお | 更新情報をチェックする
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